紫陽花 (ダテ薬局より)

そろそろ梅雨到来。
我が家の庭のアジサイも、ちらほら咲き始めました。
私の友人が、以前アジサイの花を使って人を殺すという、なんとも物騒な推理小説を読んだことがあるそうです。
「ええっ!そんなことが・・・」という驚きが発端となって、アジサイについて色々調べてみました。

アジサイ バラ目ユキノシタ科 落葉低木
学  名    hydlangea (水の器という意味があるそうです)
別  名 オタクサ
名付け親はシ−ボルトで、愛人のお滝さんの名からとったといわれています。
ちなみに、アジサイは長崎県の県花でもあります。
花言葉 浮気、冷たい、など (あまりいい意味ではないですね)
俳  諧 紫陽花のほかに、てまりばな、額の花などがあり、夏の季語です。

アジサイの花びらのように見える部分はがくの部分で、花はその中心にある細かい部分です。土のpHによって色が変化します。酸性が強いと青、アルカリ性が強いと赤が強く出ます。

挿し木で増やすことができます。 主に観賞用ですが、材は硬く強靭なため、小楊子、木釘、寄木細工に使われたりもします。以前、リ−スの素材にアジサイを用いたことがありますが、案外丈夫できれいなセピア色に仕上がりましたよ。

さて、アジサイに毒があるかどうかということですが・・・ ありました!!アントシアンと呼ばれる青酸配糖体です。
よくドラマの毒殺シ−ンにでてくる青酸カリの仲間です。
アジサイだけでなく、青梅や杏の種子などにも含まれていたりします。
シアン化合物の毒性は、主に中枢神経が障害を受けやすく、呼吸が速くなる、ふらつき、痙攣、麻痺などがおこり、ひどい場合は死に至ることもあります。

前述した友人の情報によれば、八丈島の野生のヤギも、葉にくっついているカタツムリでさえも、決してアジサイの葉は食べないのだとか・・・でも、人間が青梅や杏、アジサイ(ヤギやかたつむりでさえ食べないものを、食べる人はいないと思いますが)を食べたからといって、重篤な中毒を起こすことはまずありません。
ただし、食べ過ぎると消化不良をおこします。ほどほどに・・・

昔、アジサイは民間療法として、解熱剤に使われたり、マラリヤの特効薬にも使われていたそうです。また、最近の研究では、アジサイなど植物のシアン化合物にガン細胞を殺す働きがあることがわかり、将来有効なガン治療になると期待されているそうです。

四国88箇所番外札所別格20霊場第7番金山出石寺があります。ここのお寺はアジサイのきれいなことでも有名です。今年の夏は、お参りがてら、アジサイを愛でつつ、おいしい精進料理を頂きに行こうかなと思っています。


参考文献

「図説 花と樹の大事典」 監修:木村 陽二郎
編集:植物文化研究室
「増補 植物の事典」 監修:小倉 譲
「暮らしのなかの死に至る毒物、害虫60」 唐木 英明
「花の科学」 箱崎 美義
「薬草500種-栽培から効用まで」 馬場 篤
「毒草の雑学」 一戸 良行

         
参考インタ−ネット情報

日経ヘルス
http://medwave.nikkeibp.co.jp/health/news/200009/2000092801.html

アジサイ
http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/poisoning/plants/hydrangea.html

法医中毒学
http://www3.kmu.ac.jp/legalmed/lect/poisoning/poison.html
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